種子の発芽
種子の発芽のさせ方をまだ読んでいない方はそちらを先に読むのをおすすめします。
必要なもの
下に必要なもののリストをつくっておきました。
揃ったものをチェックしてご活用ください。
育苗に必要なものリスト
ほとんど百均で揃います。
卵は最近高いですから、パックまで利用してやりましょう!
私はダイソーで下記のスポンジを購入しています。
いっぱい入っていますのでコストパフォーマンスが良いです。
色も何種類もありますので、育てる植物の種類ごとに色分けすることもできます。
何よりも、スポンジを加工したときに大きさがちょうど良いです。
この点は次の章で解説します。
育苗のための手順
スポンジの加工
下の写真のように、スポンジを加工するのがゴールです。
まず、元のスポンジの硬い部分を取り除きます。
カッターではなく、手で固い部分と柔らかい部分を引き裂くようにすると手で分けることができます。
次に、柔らかい部分だけを8等分します。
元のスポンジの横幅と奥行きがそれぞれ約5 cm x 約10 cmですので、8等分したものは約2.5 cm x 約2.5 cmとなります。(高さは約2 cmです。)
お味噌汁に入れる党を切るような感じでカッターで切っていきます。
最後にサイコロ状になったスポンジに切れ込みを入れて完成です。
余ったスポンジの硬い部分は水回りの掃除などに使えますので、捨てずに取っておきましょう!
卵パックに水を入れスポンジに吸水する
下の写真は小さく切ったスポンジを水を入れた卵パックに「置いた」写真です。
これだけではスポンジが水を弾いてしまい、吸水した状態になりません。そうすると根っこが水に濡れた状態を保てません。
スポンジをビチャビチャにするために指でギュッギュッと押してあげます。このときに水の中に押しつけるようにすると上手くいきます。
下の写真はスポンジが水を吸った状態の写真です。
スポンジに水が含まれて沈んでいる様子が分かります。
スポンジの準備はこれで完璧です!
スポンジに発芽した種子を移す
根っこを傷つけないように発芽した種子を取り出します。
スポンジの水ができるだけこぼれないように優しく持ち、切れ込み部分に根っこを挟むように種子を挿入します。
下記の写真が根っこを挟んだ様子です。
根っこを下にして、水の中にスポンジを戻します。
この一連の流れで注意しなければならないことがあります。
根っこを入れたスポンジを強く握らないことです。
根っこごとスポンジをギュッとしてしまうと根っこが切れてしまい、植物を枯らしてしまいます。
私もスポンジに水を吸水させようとして何度も根っこごと握って苗を殺してしまったことがあります。
気をつけましょう!
光の当たるところに置いておく
全てのスポンジに種子を入れたら、卵パックを光の当たるところに置いておきます。
光が無いと双葉が出てきたときに黄色くて弱々しい種子になってしまいます。
窓際など、できるだけ強い光のところに置いておくと良いです。
私は植物育成用のLEDを使用しています。
上と下の写真はパクチーの双葉の様子です。
下の写真はバジルの双葉の様子です。
双葉が出て、根っこがスポンジの下から出ているようであれば、いよいよ水耕装置に移植できます。
適切な条件で管理する
植物が光合成できるように光の当たる場所で管理するのが大事です。
注意するべき点
乾かさない
水が少なくなってきたら、都度足してあげます。
私は霧吹きで上から水をかけ、スポンジを濡らした状態に保つように心がけています。
水が足りなくなると下の写真のように葉が枯れてきます。
発芽したのに放置しない
また、水耕装置に移すのをサボると、栄養不足で葉が黄色くなったり、成長しなかったりします。
栄養のある水を卵パックに入れたとしても、水に直接光が当たると藻が生えてきます。
藻が生えると、栄養成分が偏ったり、根っこに藻がついて植物の成長を阻害したりします。
また、卵パックでは植物が成長してきたときに根っこの伸びるスペースが足りません。
これらの条件を満たす大きな容器に移す必要がありますので、双葉が出揃った頃から、遅くとも本葉が出てきた頃には、水耕容器に移しましょう。