トマトの脇芽とは
めちゃくちゃ伸びます。
例えば、下のトマトは家の中で育てているトマトの脇芽の写真です。
5月11日に撮影しました。
4日後の同じトマトの脇芽の様子です(5月15日撮影)。
忙しさを理由に何日かほったらかしにしていたものは、急激に伸びているのが分かります。
花芽のすぐ下の脇芽は伸びやすい
特に、花芽のすぐ下の葉っぱの付け根から生えてくる脇芽は、他のところから生えてくるものよりも強く生える傾向があります。
下の写真も、左側に見えている茎が花芽のすぐ下の脇芽です。
右側に見えているものは生長点です。
脇芽が成長点を追い越して成長しています。
(この場合は栄養が足りていないのもあるかもしれません。)
脇芽を伸ばすメリット
生長点を折ってしまった場合も、後から生えてくる脇芽を伸ばしてトマトを収穫することができます。
↑このトマトも風の強い日に生長点が折れてしまいました。
そのまましばらく様子を見ていると、脇芽が生えてきて、立派に成長を続けています。
また、トマトの根が十分に伸びるスペースがあり、栄養を十分に与えられるという前提であれば、わき目を伸ばすことはいい点もあります。
・脇芽からも実がとれるので収量が上がる
・伸ばした脇芽を摘み取って新しい株にできる
露地栽培のできない場合や、密集させていろんな植物を育てている家庭菜園では、脇芽はあまり伸ばさない方がいいと思います。
脇芽を伸ばすデメリット
このまま脇目を全て伸ばしていくと、
・風通しが悪くなり病気のリスクが高まる
・栄養が分散し、トマトの実が小さくなったり風味が悪くなる
・日陰になり、果実の成熟を阻害する
などの問題が発生しやすくなります。
しかし、例えばこのデメリットを逆手にとって、栄養過多の症状が現れているときは、あえて脇目を伸ばして栄養を分散させるという方法もあります。
脇芽の取り方とタイミング
特に十分に根の張るスペースを確保できないプランター栽培などでは、脇芽は見つけ次第摘んでしまうのが良いです。
脇芽を取り除くには、茎とつながっている根元をつまむか切り落とすだけでOKです。
大きくなった脇芽を取り除くと植物に負担がかかるので、一般的には3センチ以下の小さな脇芽のうちに取り除くのがよいとされています。
脇芽が大きく太くなると、当然折った時の切り口も大きくなります。
そこから病気に感染するリスクもありますので、カラッと晴れた日の早めの日中に取り除くのがベストです。
摘み取った脇芽の活用方法
切り取った脇芽は、水につけておくと根が生えてきて、そこから同じトマトの株を作ることができます。
土に刺しておく方法もありますが、乾いてしまうと死んでしまうのであまりお勧めしません。